-Unbalance + Automatic-   津村ユキヲnote

日記-雑感-その他     

哲学読書会「テツドク」の感想

 
Tetugakuya(https://www.tetugakuya.net/)の店主さんと最初に接したのはツイッターでした。当時、自分が参加していたアートイベントを見に来てくださったりしたことをきっかけにご縁が生まれ、店主さんがはじめられた魅力的なお店のことをHPを通じて知り、これはぜひとも行かなければと思ったのです。ただのアンティークショップではなく、なにか「哲学」というテーマを掲げ活動を始められているらしい…。哲学読書会「テツドク」?なんだそりゃ・・・あれだろ、つまり「サロン」だろ?哲学をテーマとした。え、なんかかっこいい。参加してみたい。と思ってまずはお店に行ってみたら、男性かと勝手に想像していた店主さんは、お若い素敵な女性であり、ますます参加してみたくなりました。お店もすごくかっこいい。

というわけですでに第五回目となっていた哲学読書会「テツドク」に参加しました。お題となる本は、エーリッヒ・フロム「愛するということ」。事前に全部は読めてなかったがとりあえず予定範囲まで読んで参加した。この「テツドク」、スタイルとしては、本の予定された範囲について、輪読し、内容についてディスカッションし、また参加者同士交流をする。といったかんじ。ちなみにTetugakuyaさんのホームページでそれぞれの回について内容がまとめられています。
自分が参加した第五回~第九回について、自分のツイート内容をあげて少し振り返ってみます。※青字部分がツイート
 
第五回(初参加)感想ツイート

普段接することのなさそうな方々とお話ができて楽しかったです。AIやVRも含む科学技術の大幅な発達による社会と人間の変化が進む中で、哲学や倫理学の役割が増すのではないかというかんじのことを語った気がするが頭悪いのでふわっと感じているだけです。でもそういうことを考え続ける知的好奇心は失わないでいたいと思っている。バカだけど勉強はしたい。
 
ふーん。

第六回の感想ツイートとその五日後のツイート
 
読書会にいってきた。人数がもっとふえるといいと思いました。
 
RT 読書会の課題本なんでぼちぼちと読んでるんだけど、帯の谷川俊太郎前田俊夫を空目してしまうようなやつにはこの本は向いてないかもしれない。俊しか合ってないのに。
 
前田俊夫とは「うろつき童子」などで有名なエロ劇画家です。本の内容がやはり馬鹿には難しかったということがうかがえます。
 
第七回の感想ツイート

Tetugakuya さんで、読書会参加してきました。フロム「愛するということ」第七回。ジェンダーフェミニズムの話に脱線したりして?面白かったです。

この回を前にして、ようやく本の全編を通して読み。あれっなんか面白いなあと思いました。そして参加者のみなさんの話が面白いなあって感じだしたようです。
 
第8回の感想ツイート

今日は名古屋で哲学カフェをされているという方も来られていて、哲学カフェが全国的に出来つつあることに吃驚。もりあがった。
哲学カフェをひろめるために、という話の流れで、この小説みたいに店主さんにメイド服を着ていただこう!という提案をした所、けっこう乗り気でいらした\(^o^)/
#ようこそ哲学メイド喫茶ソファンディへ

f:id:Tsumura:20170610205913j:plain

と、哲学カフェを舞台とする小説の話をしたり(笑)。
 
第九回(「愛するということ」最終回)感想ツイート

参加してきました。哲学読書会、エーリヒ・フロム「愛するということ」は最終回。自分にとって実り多い時間を過ごさせていただきました。楽しかった。次回からはスタイルも変わり新たなテツドクとなる模様。楽しみにしています!
 

・・・とりあえずこんなかんじです。

えーと実は最後の回は、ちょっと駆け足で終わったような気がして、総論的なことももう少しやってほしかったとは思いました。この時は新規参加者も3人いらしてお話うかがうのも楽しかったですね。
自分が参加したのは全九回のうち五回分なわけですが、一冊の本の内容について個々の引っかかるポイントを精査し議論し、考えを深めるということが行われていったことで、普段本を読むときに、だーっとなんとなく読んでしまう自分としては、そのように読み、人の考えも知り、自分の認識を新たにしていく、という一連の流れ自体が新鮮でしたし、哲学的思考の一端に触れた?という感じがあります。
ちなみに、今回この文章を書くにあたり思想と宗教と哲学の関係についてまとめているサイトを見て、なるほどって思いました。

naohilog.com

 
 
「愛するということ」は今から61年前に当時の最新の心理学や社会学、哲学の知見を持った作者が提示した「理想の愛」とその修練について、さらにはそれが広範に啓蒙された理想社会の夢をちら見させる思想書ではないか?と自分は思いました。面白い本でした。
そして「テツドク」は面白かった! 考え続けること、問い続けることは面白い!です・・・!
 
次回から、スタイルが少し変わるかも? また参加します(*^^*)